2月17日 アドルフ・ケトレーの死去(1874年)

科学 今日はこんな日

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1874年の今日、近代統計学を開拓したベルギーの統計学者アドルフ・ケトレー(Lambert Adolphe Jacques Quetelet、1796年-1874年)が亡くなりました。

アドルフ・ケトレー Photo by Getty Images

ベルギーの首都・ブリュッセルで生まれたケトレーは当初、数学や天文学の研究に取り組んでいました。1826年にはベルギー王立天文台を創設し、自ら初代台長となっています。しかし彼は既存のキャリアに飽き足らず、統計の研究に次第にのめり込んでいくのです。

 

ケトレーはスコットランドで出版された医学雑誌のデータをもとに兵士5000人分の胸囲のサイズをグラフにすると、完全なる正規分布を描くことを見いだしました。これをきっかけに彼は、結婚率・自殺率・犯罪率といった人間社会のさまざまなデータを統計によって分析することに生涯を費やし、この学問を「社会物理学」と命名しました。

Photo by Getty Images

今では「近代統計学の父」として讃えられているケトレーですが、彼の業績は現代人の生活にまで及んでいます。体重を身長の2乗で割って人間の肥満度を求めるBMIを考案したのも、じつは彼なのです。

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