2月15日 「伝説のハッカー」ケビン・ミトニック逮捕(1995年)

科学 今日はこんな日

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"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1995年の今日、政府機関や大企業のサーバーに侵入を重ねて全米の注目を集めた「伝説のハッカー」ことケビン・ミトニック(Kevin Mitnick、1963年-)が、FBIによって逮捕されました。

ケビン・ミトニック Photo by Getty Images

ロサンゼルスで育ったミトニックは16歳のころ、コンピュータ会社のネットワークに侵入し、社のソフトウェアを無断でコピーした咎で禁固刑を受けました。その保釈期間中にミトニックは現実でもネットワーク上でも行方をくらまし、国中の携帯電話やコンピュータに侵入していたとされています。

 

1995年、2年半にわたる逃亡生活の末に、ついにミトニックはお縄につくこととなりました。長年にわたって彼と対決して逮捕にこぎつけたのは、日本人物理学者の下村努でした。セキュリティの専門家として有名だった彼は、2008年にノーベル化学賞を受賞した下村脩の実の息子でもあります。

彼の逮捕に関するエピソードは『ザ・ハッカー』として映画化されましたが、そこには多くの捏造が含まれているとミトニックは主張します。多くの偽のIDによって捜査の手を逃れてきた彼が、立場が逆転してフェイクエピソードに苦しめられるのは皮肉な話です。

なお、服役後のミトニックはハッカーの手の内を知る専門家として、企業のネットワーク・セキュリティを高めるための啓発活動をしているそうです。