子どもの学力を伸ばすには、やっぱり「ほめる」が正解だった

「非認知能力」とはなにか
本山 勝寛 プロフィール

私が『そうゾウくんとえほんづくり』というワークブック本をつくったのはそんな想いからです。ワークを進めていくと最後にはオリジナル絵本を完成させられるというコンセプトですが、たくさんの○のなかに絵を描いたり、だじゃれを考えたり、キャラクターを考えたりといったステップとなるワークも用意しています。

なるべく親や大人と一緒にコミュニケーションを楽しみながら取り組んでもらいたいと思っています。子どもが自由な発想で表現し、大人が一緒になって楽しんだり、考えたりするためのツールです。

同じく『そうゾウくんとえほんづくり』を共同開発した東大出身の榎木勝規氏は都内の大手進学塾で勤務後に「専業主夫」も経験し、現在は故郷の富山で自身が学習塾を経営していますが、たくさんの親と接するなかでこんなことを感じてきたといいます。

 

「親が疲れていたり、忙しすぎて子どもとじっくり向き合う時間がとれない。そうすると、親子の関わり方が上手く築けない。

そのため子どもは上手にお母さんと向き合えないので、癇癪を起こしたり、わざと悪ふざけをして気を引いたりといった、つたない方法で自分の欲求を満たそうとする。

その結果ますます親子のコミュニケーションがいびつになる。

実は貧困世帯に限らず多くの家庭でそのような負の連鎖が起こっています。そんな親御さんたちにアドバイスしているのは、『よく子どものことを観察してあげ、相づちをうってあげて、子どもに話をさせて下さい』ということでした。

何か難しいことを教えてあげなきゃと思うと負担が大きいので、良い聞き手、良い受け手になることを提案しています。

難しい知識が要らないのでお母さんたちにとっては好評でしたし、何より子どもたちが落ち着いてきました。教室でも時と場面に応じて自制が利くようになり、集中できるようになりました。」