子どもの学力を伸ばすには、やっぱり「ほめる」が正解だった

「非認知能力」とはなにか
本山 勝寛 プロフィール

また、大人が子どもの成長を見届けてあげることで、自己肯定感の高まりがあったことも重要です。

同様のことが行われている学習塾もあります。『そうゾウくんとえほんづくり』(KADOKAWA)を筆者と共同開発した増田敦氏は、九州の総合学習塾「東大セミナーグループ」で子どもの指導をしているなかで、「本が嫌いな子も読み聞かせをして内容を伝えると、集中して物語を楽しめます。

 

そのあと同じ内容の読書をさせると一生懸命に読んでくれるようになりました。まずはやらせて認めてあげ、自己肯定感を上げること。その結果、勉強が楽しいという気持ちが生まれることが大切だと思います」と述べています。

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また、作文を書き始める頃は、とにかく丸をつけてあげて、子どもに「作文って楽しいことだ!」と感じてもらい、具体的に良い点を挙げて話してあげると、文章を書くことが好きな子になるといいます。

「はじめての経験」に寄り添う

家庭の経済的な事情に関わらず、いま、子どもたちに必要なのは、じっくりと大人が一緒に時間を共有し、ほめて承認することだと感じます。どんなことでもよいので、小さなことでもチャレンジできるよう背中をそっと押してみます。

絵本を読んでみる。絵を描いてみる。色をぬってみる。文字を書いてみる。だじゃれを考えてみる。大人には当たり前と思えることも、子どもにとっては「初めてできた」経験です。

「やってみたら楽しかった!」「できたことがうれしい!」という気持ちを一つ一つ積み重ね、大人が一緒に心から喜んで、ほめて認めてあげることが大切です。