医師が教える、職場うつと診断された時に「やってはいけない」こと

心と体を自分で治す
森下 克也 プロフィール

ダラダラ期にやるべきことは、何もしないことです。日がな一日、ソファでごろごろしていても構いません。テレビばかりぼんやりながめていてもかまいません。

大事なことは、そういう時間を過ごしていることに疑問や不安を抱かず、「これでいいのだ」と受け入れることです。寝たいときに寝て、起きたいときに起きて、やるべきことなど何もない状態で、音楽を聴きたければ聴いて、散歩に出たければ出て、おいしいものを食べてください。

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日本人は真面目なので、この点が苦手です。「いい社会人が、こんなことをしていていいのか」とつい思いがちです。でも、これから先、ずっと怠け者として生きていけと言っているわけではありません。あくまで「ダラダラ」する目的は、復帰するためなのです

 

パソコンでも、フリーズしたら一度電源を落としてリセットしますね。ガス欠になった自動車を空吹かしし続けると、オーバーヒートして動かなくなってしまいます。そんなときは一旦エンジンを止め、熱を冷ますします。それと同じことです。

ここさえうまくいけば、自宅安静は半分以上成功したと言ってもいいくらいです。

「ダラダラ期」にやってはいけないこと

まず、復職のことを考えてはいけません。休みに入る早々、休んだことへの罪悪感に悶々としながら、「職場に戻れるのだろうか」「もう元の仕事はできないんじゃないだろうか」「どうやって戻ればいいんだろう」などと不安に駆られることがよくあります。

冷静に考えることができない状況にあって、仕方のないことですが、この時期に復職について考えるのは、抑うつや不安を悪化させるきっかけになるので止めましょう。それはいずれ考えなければならないことですが、「ダラダラ期」ではありません。いったん脇に置いておきましょう。