『3年B組金八先生』第6シーズンはLGBTドラマの金字塔である

このドラマから社会の流れは変わった
高堀 冬彦 プロフィール

時代に置いていかれるバラエティ

ただし、バラエティーの一部は違例外だ。2017年9月、フジで放送された『とんねるずのみなさんのおかげでした 30周年スペシャル』は、保毛尾田保毛男(ほもおだほもお)という1990年代までのキャラクターを再び引っ張り出した。「ホモでしょ」などというセリフを流した。これに対し、フジにはLGBTの人たちを揶揄する表現だとする抗議が殺到。結局、フジは謝罪に追い込まれたが、やむを得なかった。「ホモ」という単語は男性同性愛者に対する蔑称なのだから。

時代は変わったのである。映画界に目を移すと、LGBT問題を扱った作品が国内外に数え切れないほどあるし、多様性をテーマにした映画祭も「青森インターナショナルLGBTフィルムフェスティバル」や「徳島レインボー映画祭」など各地で生まれた。LGBTの学生たちによる大学サークルも数え切れないほどになっている。『3年B組金八先生』第6シリーズ前の1990年代までとまるで違う。

 

そんな状況を背にLGBTをはじめ、マイノリティの人が登場するドラマも作られ続けるに違いない。さらに増えるかもしれない。半面、万が一にも時代の変化を無視して、LGBTの人たちを揶揄するような作品を作ってしまうと、謝罪くらいでは済まなくなるだろう。

LGBTの人たちを揶揄するということは、すべての少数派への侮辱、いや、すべての個人に対する愚弄と同じなのだ。繰り返しになるが、時代は変わったのだ。