# 性教育

私がアマゾンを辞めて、タブーとされる「性教育」サイトを作った理由

ママたちの「わからない」を解決する
マネー現代編集部 プロフィール

「がむしゃらに働いてそれなりのキャリアを積んできたのに、こんなに母親の転職ハードルは高いのか」

そんな失意のなか、育児について一切質問されないまま内定が出た会社がアマゾンだ。驚いた宮原さんが「子育て中ですが大丈夫ですか?」と質問すると「やることさえやってくれれば問題ありません。リモートワークでもいいし、フルフレックスで1か月に規定時間働いていれば大丈夫です」と返され、入社を決めた。

「配属された広告営業グループにはパパが多く、効率的に仕事をして7時には帰る社員がほとんどでした。初めてのママ営業だったので自分で切り開く部分もありましたが、一回も子育てに関する不平を言われたことはなく、働きやすい環境でした」

 

働く母親のキャリアには一生悩みがついて回る

しかし、ここでもマミートラックが待っていた。宮原さんが35歳を迎えた時、思いがけず3人目の命が宿った。上司は手放しで喜んでくれ、営業初の産休育休取得者になったが、妊娠中の段階で営業活動に支障が出た。

時間ではなく成果で評価されるとはいえ、やはり思うように成果は出せずもどかしかった。社内を見渡しても自分の状況と近いロールモデルはいない。

「成果が求められる環境を選んだのは私なのに。育休中にこれから何ができるのか考えたい」

宮原さんは、デジタル系のスキルが学べる専門スクール・デジタルハリウッドSTUDIOの「主婦・ママクラス」でWeb全般を学んだ。

「メディアの仕事は好きで、それにつながるWeb制作技術を学ぶクラスに通ってデザインやコーディングを学びました。当初はいったん復職して、同じ職場内の違うポジションの道を模索することを考えていました」

悩んだ末の通学だったが、クラスの同期は自分以上に真剣だった。多くは結婚・出産で職を絶たれて復職を目指しており、家族を説得して少なくない学費を用意し、子どもの預け先を必死で探して「卒業したら絶対に就職しなければ」と背水の陣で受講していた。

課題は多く、深夜2時まで取り組むこともあった。中間課題ではクライアントを招いてウェブ制作プランのコンペを実施。トレーナーのチェックを受け、実際の業務と変わらない作業を行ってスキルを習得しているうちに、宮原さんは「私も、独立して働きたい」と思うようになった。

「自分が抱えるモヤモヤを環境のせいにしてきましたが、どの会社に行っても不満があるならそれは私の問題だったのではと気づいたんです。働くママのキャリアには常に課題がついて回りますから、一生付き合っていくしかありません。どうせなら自分で責任を持てる働き方でモヤモヤと付き合っていきたいと考え、独立を目指しました」