ソフトバンクグループ、ここへきて「株価急上昇」している意外なワケ

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マネー現代編集部 プロフィール

ソフトバンクグループの「株価」は安いか、高いか

今回、エリオット側がソフトバンクグループに求めているのは、「約100億~200憶ドル相当の自社株買い」や「ビジョン・ファンドの積極的な情報開示」などとされている。

「そもそもエリオットがソフトバンクグループに投資したのは、ソフトバンクグループの株が『割安』に放置されているとの認識があるから。実際、ソフトバンクグループの時価総額は現在約10兆円ほどあるが、じつはビジョン・ファンドが投資している先の保有株式価値などを含めた同社の『株主価値』は約25兆円にも達している。この差額である15兆円以上が株式市場で正当に評価されていないとすれば、これが是正されればソフトバンクの株価は大きく伸びる可能性があるといえる」(アナリスト)

 

じつはこうした「ソフトバンク株安説」は、ほかならぬソフトバンクグループを率いる孫正義氏がかねてより主張してきたことでもある。

「ちょうど一年前の決算会見での孫さんのプレゼンはいまでも語り草になっていて、『(ソフトバンクグループの)株価が安すぎる』と率直に胸の内を明かしたのです。その時はスクリーンに『25‐4=9?』という数式を映し出して、保有株式の価値が25兆円あって、有利子負債が4兆円ある同社の時価総額がなぜ9兆円しかないのかと訴えて見せた。

今回、エリオットが主張しているのもまさにこの『孫氏の論理』にかなうものであり、じつはソフトバンクグループからすればよくぞ言ってくれたという内容なのです」(前出・アナリスト)

物言う株主が登場すると警戒する向きがいまだ日本では多いが、今回のソフトバンクグループにとっては逆風の中で突然現れた「強力な援軍」ともいえるわけだ。