Photo by gettyimages

オスプレイが「日米共同訓練に大遅刻」した本当の理由は何か?

途中で引き返し、機体入れ替えも

一体、どうなっているのだろうか。

北海道で行われていた陸上自衛隊と米海兵隊による日米共同訓練「ノーザンヴァイパー」が8日、終了した。沖縄から飛来する予定だった垂直離着陸輸送機「オスプレイ」は8日も遅れて千歳基地に着き、訓練らしい訓練に参加しないまま終わった。

防衛省によると、遅延について米海兵隊は「運用上の理由」と言うだけで、まともな説明をしていないという。陸上自衛隊には「悪天候が理由」とやや踏み込んだ説明をしているもようだが、千歳基地に隣接する新千歳空港の民間航空機はこの間、問題なく運航している。

筆者が独自入手したオスプレイ操縦士のための「飛行マニュアル」からは「寒さに弱いオスプレイ」の実像が浮かんでくる。

 

予定より8日も遅れて

「ノーザンヴァイパー」は2017年8月以来2回目で、冬の実施は初めて。前回は青森県の米空軍三沢基地がオスプレイの整備・補給拠点となったが、米軍側が「三沢基地は海に面しているため霧が発生して飛行の障害となり、予定通りの訓練ができなかった」と主張したことから、今回、防衛省は道内の千歳基地を整備・補給拠点として提供した。

訓練は1月22日から始まり、オスプレイ2機は27日に飛来する予定だった。予定通りであれば、慣熟訓練を経て、本格的な総合訓練に参加する段取りになっていた。

だが、現実にはそうなっていない。オスプレイの動向は、千歳市のホームページに詳しい(https://www.city.chitose.lg.jp/docs/6586.html)。

千歳市は、「北海道防衛局から『1月27日、日米共同訓練(ノーザンヴァイパー)に参加するオスプレイ2機が航空自衛隊千歳基地に飛来する予定です』との情報提供がありました」という1月24日の告知から始まり、27日には「オスプレイは飛来しません」と順延を告知。以後連日、オスプレイの「飛来情報」と「飛来中止」が繰り返して掲載されている。

Photo by gettyimages

結局、オスプレイ2機が千歳基地に飛来したのは、予定より8日も遅い2月4日になってから。米海兵隊普天間基地の第262飛行隊所属の「ET03」が正午ごろ、同「ET02」が午後12時25分にそれぞれ着陸した。