提供:サラヤ

ボルネオ島の森を守るため、さまざまな取り組みを行うサラヤ。その想いは、商品づくりにも色濃くあらわれています。地球も人も傷つけない、サステナブルな洗剤とは?

ボルネオ島の生産者を支える
メーカーとしての責任と想い

ヤシノミ洗剤を開発し、エコ洗剤のパイオニアとして業界をリードしてきたサラヤ。2004年、パーム油とボルネオ島の森林破壊の関係を知った同社は、「持続可能なパーム油のための円卓会議(RSPO:Roundtable on Sustainable Palm Oil)」に参加し、2010年から厳しい基準をクリアし認証を得たパーム油を自社製品に使ってきた。

(左から)石油系界面活性剤、合成香料、着色料不使用。100%食品成分*でできた敏感肌にもやさしい柔軟剤。ハッピーエレファント 柔軟仕上げ剤 500ml ¥700。いきもの(天然酵母)が発酵することにより生み出される天然の洗浄成分「ソホロ」を配合した人にも地球にもやさしい洗濯洗剤。ハッピーエレファント 洗濯パウダー 720g ¥477。天然精油100%の香りが爽やかで、手肌にもやさしい。確かな洗浄力で素早い泡ぎれ。ハッピーエレファント 野菜・食器用洗剤 グレープフルーツ 300ml ¥400 *洗浄剤規格原料を使用

現在サラヤが製造・販売する家庭向け商品には認証油を使っているという証のRSPOマークが表示されているが、それには「CERTIFIED」「CREDITS」の2種類がある。

「CERTIFIED」はアブラヤシの栽培から加工、流通など全ての工程で非認証油と混合されることなく管理され、最終製品までトレーサビリティが取れるパーム油が使用されているという証。

ヤシノミ洗剤は1971年から世代を超えて愛されるロングセラー商品。

いっぽうの「CREDITS」はちょっとややこしい。たとえば小さな農園が認証を取得し、持続可能なパーム油を生産したとする。が、小さな農園は搾油工場を持たないため、大手のプランテーションが所有する工場にアブラヤシを買い取ってもらわなければならない。複数の農園から収穫されたアブラヤシをまとめて搾油するため、その過程で認証を受けた油とそうでない油が混在する恐れがあるのだ。メーカーとしては認証を取得して頑張っている農家から油を買いたいが、それがなかなか難しいという現実がある。

そこで生まれたのが「CREDITS」。RSPOは生産者ごとの認証油の生産量に合わせて証券を発行する。いっぽうメーカーは製品に使うパーム油の量を算出し、それに相当する証券を買う。そのお金は認証を取得している生産者に還元され、結果として持続可能なプランテーション主を応援する形となるのだ。

サラヤでは国内販売するすべての自社製品において、このどちらかのRSPO認証の取得を達成。2030年には海外を含めたグループ全体での認証の取得を目指している。

未来のエコ洗剤でつくる
持続可能な「命のサイクル」

ゾウとの共生に取り組むムランキン・プランテーションの植林にサラヤも参加。緑の回廊づくりをサポートしている。

サラヤが貫き続けるのは、「地球にも人にもやさしい製品づくりをしたい」という姿勢。「水といきものの未来のために」というキャッチフレーズとともにリリースされた「ハッピーエレファント」シリーズには、同社が持ち続ける強い思いが込められている。

ハッピーエレファントをはじめ対象商品の売り上げの1%はボルネオ島の熱帯雨林回復のために使われる。豊かな実りを与えてくれる原生林は野生動物の命の綱だ。

洗濯用洗剤や柔軟剤、食器用洗剤など、シリーズのラインナップには、パーム油と糖を栄養として与えた天然酵母が発酵することにより生み出される「ソホロ」という天然洗浄成分を配合している。

元来、酵母などの微生物は油脂を栄養とするのだが、油脂は水に溶けにくく、吸収されづらい。そこで酵母は自ら界面活性物質を分泌することで油脂を取り込みやすくする。ソホロはその働きに着目したもので、発酵する酵母に界面活性物質を分泌させ、それを精製・分離することで、これまでにない天然の洗浄成分を開発したのだ。

サラヤが設立プロジェクトに参加しているボルネオゾウのレスキューセンター。「ハッピーエレファント」にはゾウたちの幸せな未来への願いが込められている。

ソホロは洗浄能力がありつつも、環境中の生態系すべてで生分解され、二酸化炭素と水に分解される。人体への影響も限りなく少ないうえ、原料はもちろんRSPO認証を取得したパーム油で、売り上げの1%(メーカー出荷額)はボルネオ島の熱帯雨林回復や人間との衝突で行き場をなくしたゾウのレスキュープロジェクトにあてられる。

原料調達と製造過程で地球にできる限り負荷をかけず、消費者と生産者、自然環境に配慮し、さらにその製品を使うことで森を守る手助けができる。これこそがサラヤの目指す「命のサイクル」。持続可能な洗剤メーカーのあり方だ。

同シリーズには食器洗い機用ジェル(中)や液体洗濯用洗剤(右)などもラインナップ。

パーム油が熱帯雨林に息づく生命を脅かしているという事実に直面してから15年。サラヤは常に洗剤メーカーとしてできることを模索し、実行してきた。持続可能なパーム油の輪が世界に広がりつつある今、サラヤの取り組みは日本だけでなく、パーム油に関わるあらゆる国々にとっての大きな道しるべになるに違いない。

持続可能なパーム油〈RSPO〉で
つくる命のサイクル

世界におけるパーム油の消費用途は8割程度が食用で、マーガリンやインスタント麺、チョコレートなどの加工食品、外食産業の揚げ油、赤ちゃん用の粉ミルクなど多岐にわたる。つまりサラヤが構築したパーム油と自社製品を通した「命のサイクル」は、洗剤メーカーだけでなく、パーム油を原料とするあらゆるメーカーでも実現可能性があるはずだ。

2020年を前に東京五輪・パラリンピック競技大会組織委員会は、選手村や競技場で使用する物品や食品の調達基準に持続可能性に配慮した調達コードを策定した。そこにはパーム油も含まれ、RSPOなどの認証油が優先的に使われることになる見通しだという。

こうした世界的な動きを受け、2019年にはメーカー、小売業者、非政府組織など18企業・団体が参加する「持続可能なパーム油ネットワーク(JaSPON)」が発足。日本企業全体でパーム油と熱帯雨林の未来を考える取り組みが、ようやくはじまった。

【お問い合わせ】
サラヤ お客様センター
☎0120-40-3636


提供:サラヤ

●情報は、FRaU2020年1月号発売時点のものです。
Photo:Mina Soma(product),Kei Taniguchi(Borneo) Text & Edit:YURIKO KOBAYASHI