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新型コロナが突きつけた「グローバル化は人類のリスクか」という問い

世界中の「ガラパゴス化」は正しい?

イースター島の「孤立」が示すもの

世界的ベストセラー『銃・病原菌・鉄』(著者書評参照)でピュリッツアー賞を受賞したジャレド・ ダイアモンド氏の著作は、どれも示唆に富み非常に面白い内容のものばかりだが、『文明崩壊』(草思社)も、我々に多くのことを教えてくれる。

その中で、ダイアモンド氏は文明崩壊の原因を分析しているのだが、他の社会・経済圏がその文明に与える影響についても深い考察を行っている。

例えば、ある文明が旱魃・資源の乱獲などにより崩壊の危機に瀕しているときに、他の文明と交流を行っていて、足りない資源を手に入れることができれば(もちろんタダではくれないから、その代わりに差し出すものは必要だが……)、生き延びる確率が高まるということだ。

この観点で考えると、世界中がつながり、交流を深めるグローバル化は好ましいということになる。

 

確かに、イースター島が絶海の孤島であったため他の地域との交流が全くと言っていいほどなく、モアイ像建設のために森林を乱獲して荒れ地になった後、どうしようもなくなって「文明崩壊」したのは紛れもない事実である。

しかし、逆の視点で考えることもできる。

イースター島が孤立していたからこそ、その文明が崩壊しても、他の多くの文明に影響を与えることなく人類の文明が存続してきたとも言えるのだ。