「夢の若返り薬」最新情報 今井教授が語る「こうして長生きする!」

世界が注視する「抗老化」最先端研究(1)
木野 活明 プロフィール

NMNの人間への効果に期待

人間への実用化は、今後どう進んでいくのだろうか。

いまの段階では、eNAMPTを「商品化」するにはまだ時間がかかると語る。しかし、前述したようにeNAMPTが作り出すNMNについては、すでに開発発売されている

「げっ歯類とヒトの両方で安全性が確認され、しかも高純度で高安定性のNMNは、現時点では世界に2つしかなく、既に製品として販売されています。いずれも日本国内の会社です。すでに大量生産に成功し、もちろんヒトでの臨床試験でも使われています。ただ、現時点でNMNの欠点は価格が非常に高いということです」

 

編集部の調べでは、そのうちの1社の新興和製薬が開発・販売している製品はすでに人気で、中国でも販売している。同社は、今井教授の所属するワシントン大学で行われる予定のNMNの第2次臨床治験に、NMN150mg入りのカプセルを提供することになっている、という。

ちなみにその価格は、市販の場合、NMNの含有量によって違うものの、60カプセルで11万8800円(NMNピュア3000)、34万5600円(NMNピュアVIP9000)と高額である(10万円を切る廉価な商品もある)。

ホリエモンなどの著名人もNMNに大注目(photo by iStock)

現行の価格では、購入する人は一部の限られた人たちにならざるを得ないだろう。 しかし、今井教授が今後の見通しをこう語る。
「NMNはオーバーザカウンター(店頭)で購入でき、毎日自分で安全に飲める製品です。抗老化物質となるトップの候補ですから需要は確実に伸びる。そして大量生産の技術革新が進めば、今後確実に価格は下がると思います」

今井教授は、2020年中にはNMNのヒトにおける臨床研究の結果を発表予定である。さらに規模を広げた臨床研究も準備段階にあり、大きな反響を呼ぶことは、間違いない。 

副作用について、質問してみた。
「eNAMPTについてはまだ未知数ですが、NMNに関して、副作用と呼べるべき現象は認められていせん。最初はガンを心配していたんですよ。ところが、1年間もマウスに投与しましたけど、ガン化の率はまったく変わりません。現時点では副作用らしい副作用っていうのは、ほとんど認められません」

今井教授はNMNを「クスリ」にはしたくない意向だ。「クスリ」になれば、病気に罹患してから医師の処方箋によってしか入手できなくなるからだ。

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