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まるでバラエティ番組…トランプが一般教書演説で発揮した「演出力」

赤面するほどの自画自賛の連発

本来は格調高いもののはずが…

アメリカ合衆国大統領が年初開催の米議会で今後1年間の政権の基本方針を国民に示す一般教書演説(State of the Union Address)は本来、直面する課題と、それに立ち向かう自らの主要政策を詳らかにする格調高いものである――。

2月4日(米東部時間)にドナルド・トランプ大統領が行った3回目の一般教書演説は、与党共和党の党員でさえも赤面するほどの自画自賛の連発の上に、議会マナーを無視した露骨な政党対立(Partisan)扇動に終始したものだった。一言でいえば、11月の大統領選に向けた選挙キャンペーン演説である。

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だが、ファクト(事実)に基づきフェア(公正)に指摘すれば、このトランプ演説は、民主党大統領候補に誰が指名されるにしても、トランプ氏がこれからの大統領選を優位に戦える見通しが立ったという意味で、奏功したと言わざるを得ない。

確かに一般教書演説では、その時々の大統領が一般国民をゲストとして招き、その境遇など紹介し称え労うことは珍しくない。しかし今回、トランプ氏はテレビのバラエティ番組化してしまったのだ。