日本で拡大する中国人へのヘイト

残念なことに、今回の新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、日本でもSNSを中心に、欧州でアジア人に対して起こっているものと同じようなパニック現象が中国人に対して起こり始めている。

感染を防ぐために中国人を警戒してしまうのは自然であり差別という問題ではない、といった声もあるが、ここで私が最も残念に感じているのは、中国人を警戒しているという点に対してではなく(経済から文化まであらゆる面で中国と交流の深い日本において、多様な中国人をひと括りにしまう点にも問題を感じるが)、警戒の範囲を超えた明らかに不必要な攻撃が起こっている点に対してである。

〔PHOTO〕iStock
-AD-

例えばツイッター上では、「#中国人は日本に来るな」というハッシュタグが作られ、その中には「中国人は民度が低い」「存在が汚物」「死ねばいい」など目を覆いたくなるような文言が並んでいる。確認するまでもないが、これらの言葉は感染への警戒に際して全く必要のないものであり、差別意識から来るヘイト以外の何ものでもない。

感染の拡大と共にこのようなヘイトが拡大していく様子を見ると、欧州で有色人種への差別意識を内包する人がまだまだ多いように、日本では同じアジア圏の中国への差別意識を持つ人がこれほどまでに多いのかと、悲しい気持ちになる。