シュプリームとナイキだけが「フリマアプリ」でバカ売れする理由

楽天「ラクマ」意外な売れ筋トレンドは
マネー現代編集部 プロフィール

「販売手数料」がユーザーに支持されている

このように、ストリートブランドの取引を「投資」としてとらえると、もうひとつ注目すべきポイントがある。ラクマの「販売手数料」だ。

同じフリマアプリ大手・メルカリの10%に対して、ラクマの販売手数料は3.5%(税抜)。この販売手数料の安さは、出品に伴うコストを抑えたい売り手にとっては大きなメリットとなる。同時に、販売価格を下げられるので、買い手にとっても魅力が大きいのだ。

「ユーザーへの意識調査でも、他のフリマアプリと併用しているユーザーの約半数は、ラクマでは他のフリマアプリより販売価格を安く設定しているという結果が出ています。特に高単価のアイテムについては、販売手数料が価格設定に影響を与えていると思います」

現に、メルカリの取引ブランドランキングでは、NIKEは上位に出るものの、Supremeはトップ10にも入っていない。特にSupremeやNIKEは高額アイテムも多いことから、販売コストを最小化したいというヘビーユーザーがラクマを選択するのだろう。

 

ラクマとストリートブランドをめぐる今後の展望

「ファッション20年周期説」とよく言われるが、ストリートファッションはまさに20年周期で世界的なブームの最中にある。

その中で、かつてのストリート小僧だった40~50代の「おじさん世代」が所有していた昔のアイテムを、10~20代の若者が購入する。逆に、若者がプレミア価格で放出した希少モデルに「おじさん世代」が飛びつく。そういった世代の壁を超えた取引が、「投資」の性格を帯びながら、ラクマで繰り広げられている実態が明らかになった。

しかし、支持されるブランドやスタイルが移ろいゆくのはファッション界の定め。ランキング常連だったファストファッションブランドのZARAやGUも2019年にはトップ10から姿を消している。今日のストリートブームも永続するとは限らないのではないか。