シュプリームとナイキだけが「フリマアプリ」でバカ売れする理由

楽天「ラクマ」意外な売れ筋トレンドは
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「おじさん世代」がSupremeやNIKEの売買に参加

さらに、永里氏はユーザーの「年代」に関して興味深い事実を示してくれた。

「実は、ラクマでのSupreme、NIKEの取引件数は、20代から50代までの各年代でほとんど差がないのです」

男性ユーザーに限定したブランド別取引ランキング(出品・購入ともに)を年代別に見てみると、20代から50代まで、トップ3をSupreme、NIKE、adidasの3ブランドが独占。順位こそ多少の変動はあるものの、この顔ぶれはどの年代でもまったく同じなのだ。

意外なことに、40~50代の「おじさん世代」が、20代の若者とほぼ同じくらい、ラクマでSupremeやNIKEの売買に参加している。これはいったいどういうことなのか。

 

SupremeやStussyなどのストリートブランドが勃興したのは1990年前後のこと。そして1990年代から2000年代初頭にかけて、ストリートブームがメンズファッション界を席巻した。1995年に登場した「NIKE AIR MAX95」が品薄状態となり「エアマックス狩り」など社会現象になったことを記憶している人も多いだろう。

Photo by Gettyimages

その当時ストリートファッションに熱狂した世代も今は40~50代。彼ら「かつてのストリート小僧」がラクマに新規ユーザーとして参入し、当時流行したアイテムを放出したり、逆に当時は手が出なかったアイテムを「リベンジ消費」したりしていることが考えられる。

もうひとつ考えられるのは、Supremeなどのブランドは限定モデルが続々リリースされ、短時間で売り切れてしまうことから、フリマアプリ上でもプレミア価格がつきやすい。また、海外セレブが着用するイメージから「高級ブランド」化している側面がある。今やSupremeを身に着けることはひとつのステイタスであるといっても過言ではない。そこが経済力のある40~50代に支持されていることも背景にあるのではないか。