シュプリームとナイキだけが「フリマアプリ」でバカ売れする理由

楽天「ラクマ」意外な売れ筋トレンドは
マネー現代編集部 プロフィール

フリル・旧ラクマの統合直後の2018年2月には、新規登録者数(単月)の比率は男性40.7%、女性57.9%と女性優位だったが、2019年2月には男性50.4%、女性48.2%と男性が女性を上回った。この新規男性ユーザーが、ストリートブランドの躍進を支えていることは想像に難くない。

しかし、女性ユーザーが中心だった旧フリルの流れを汲むラクマでは、総ユーザー数は依然として女性ユーザーの比率が高い。なので、新規男性ユーザーの増加だけではSupreme、NIKEの台頭を十分説明できないのだ。この他に、この2年の間に、どんな変化がラクマに起こったのだろうか。

 

「おさがり需要」を見越したマッチング

「ファッションアイテムの購入に際して、もともと男性は特定のブランドに集中しがちな傾向があるようです」

永里氏がまず挙げたのは、ファッションに対する男女の買い物傾向の違いだ。

「女性は特定のブランドに固執せず、さまざまな出品アイテムを“パトロール”しながら、いいと思ったものを選ぶ傾向があります。しかも、レディースブランドはメンズに比べて圧倒的に多い。女性ファッション誌と男性ファッション誌の数を比べても明らかですよね」

そのため、女性の場合は多くのブランドに「票」が分散してしまいやすい。それに対し、男性向けのファッションアイテムはSupreme、NIKEなど特定のブランドに集中しやすく、結果として上位にランクインしたことが考えられる。

次に、フリマアプリならではの特性として、新作モデルを追い求めるコレクター・トレンドリーダー層と、旧モデルを安く手に入れたいフォロワー層との間で需要と共有が一致しやすいことを永里氏は指摘。

「これはiPhoneなどのガジェットでもみられる傾向で、最新モデルがリリースされると必ず一世代前のモデルが出品され、コスパを重視するユーザーとの間で取引が成立します。2018年に楽天市場と合同で発表したヒット番付でも、ラクマでは「おさがりスマホ需要」がランクインしました」

特に、新作モデルが続々リリースされ、高額アイテムも取引されるSupremeやNIKEでは、この「おさがり需要」を見越したマッチングが成立しやすいのだそうだ。