思いがけずアイドルになって

中学の時からスマホを持ち、生活の一部といっても過言ではない世代の早川さんは、スマホとどういうつきあい方をしているのだろう?

「私は落としたことはありませんが、原作を読んで、今、もしも落としたら、こんなに情報を抜かれたり、遠隔でSNSに侵入されたり、いろいろなテクニックがあるんだと知り、改めて怖くなりましたね。お仕事の連絡だけじゃなくて『元気?』『今日は仕事の合間に時間があるからごはんに行こうよ』とかいろんなやりとりをしています。もちろんパスワードはかけていますが、そういうのが破られてしまう世の中だと、今回原作を読んでよくわかりました。本当に落としたら大変ですよね、気をつけなくちゃ」

撮影/村田克己

思いがけず入ったアイドルとしての生活を1年強過ごした彼女。「乃木坂に入っていなかったら経験できないことを経験でき、仕事だからこそ多くの方にお会いできる、そして握手会に全国から来てくださる様々なファンの方とお会いできることは奇跡のようで、とても幸せです」と微笑む。

「今回の大役は凛とした大人っぽい女性。さらに過去に秘密を抱えるミステリアスな部分を持ち、どこか肝がすわっている。そんな落ち着いた芯のある女性をどう演じるか、自分自身と離れた役柄なので、悩むところです。乃木坂46に入った当初は気持ちがふわふわしていた自分が、1年強、ライブや多くの現場を経て今は落ち着いてきて、ふとしたところで冷静になることを経験できた。そういった部分を役に生かし、新たな自分に出会えればと思います」

お休みをもらうときにはバレエをしにいくという。幼い頃から続けてきたバレエが彼女の凛とした姿勢にもつながっている 撮影/村田克己
舞台『スマホを落としただけなのに』
神奈川県警の取調室では、サイバー犯罪に強い若手刑事、加賀谷学(辰巳雄大)が、ベテラン刑事、後藤武史(原田龍二)とともに、黒髪の女性ばかりを狙い猟奇的な連続殺人を行った、天才ハッカー、浦野善治(浜中文一)の取り調べを行っていた。一方、その被害を免れた稲葉麻美(早川聖来)とその恋人、富田誠(佐藤永典)の事情聴取も進む。富田がスマホを落としたことで、その恋人であった麻美が浦野のターゲットになってしまったことから始まった事件。加賀谷はその事件の真相に迫っていく中、浦野に奇妙な感情を抱くようになる。そこには驚くべき事実が……志駕晃の小説「スマホを落としだだけなのに」と「スマホを落としただけなのに―囚われの殺人鬼」をもとに、奇才、横内謙介が書き下ろした、舞台だけの物語になっている。

東京公演:紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA 3月20日から4月5日まで
大阪公演:松下MPホール 4月18日、19日
https://www.sumahootoshita-stage.jp/