腰痛・肩こりは、動かさないと痛くなる…治すための「ツボ」とは?

まずは体を動かすことから始めよう
谷川 浩隆 プロフィール

なぜ動かさないと痛くなる?

からだを動かさないと筋肉がかたくなります。かたくなった筋肉では血のめぐりが悪くなります。そうするとますます筋肉がかたくなります。すると次第に関節もこわばってきます。こうなるとからだを少し動かしただけで激痛が走るようになるのです。

動かすほうが痛くなくなることをすぐ実感できる方法があります。

これは肩こりの例ですが、まず少し猫背になってパソコンやスマホを使うようなかっこうをしてみてください。そのまま3分ほどじっとしていてください。すると、くびすじから肩甲骨のあたりまで、筋肉がはったようなつっぱったような感じになります。

次に背すじをすっと伸ばしていって肩甲骨を中央に寄せてください。それからゆっくり天井を向くように顔をあげていきます。肩を上げ下げしてみます。ほら、背中の張り感がすっとなくなったのがわかるでしょ。

『腰痛は歩いて治す からだを動かしたくなる整形外科』より
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寝たきりの方を介護した経験のある人ならわかると思います。寝たきりの方はからだじゅうの筋肉がやせてこわばり、関節が拘縮してかたくなっています。棒のようなからだになっている患者さんを無理に起こそうとしたり、寝返りを手伝おうとするととても痛がります。

腰痛がある時も同じです。痛みがあるとどうしてもそっとしておきたくなります。しかしからだを動かすことが腰痛を治すとても重要な治療法なのです。

「人に動かしてもらう」のではダメ

この時「自分で動かす」と「人に動かしてもらう」のとでは雲泥の差があります。

「人に動かしてもらう」つまり、痛いところをマッサージしてもらったり揉んでもらったりすること。これはあまり意味がありません。全然、無意味、とまでは申しませんが、「人にゴリゴリもんでもらうより、自分で動かすこと」が重要です。

なぜか? 人からいくらマッサージをうけても、自分の筋肉は働きません。つまり能動的な収縮はしないのです。筋肉が収縮するには、自分の意志で筋肉を動かさなくてはいけません。「やってもらう治療」と「自分でする治療」は全然違うのです。

大の字になって「誰か私の腰痛(あるいは肩こり、関節痛)を治して~!」と依存しているうちはあなたの腰痛は治りません。「自分で動かしてみよう」という気になる、この「気になる」、つまり「その気になる」ことが腰痛を治す第一歩です。