うまくいったとき、どんな態度を示すか。どんな発言をするか。それを周囲の人たちは、驚くほど見ている。「ひとりでうまくいったわけではない」と気づけているか。「たまたま幸運だった」と思っているか。「実力がある」などと勘違いしていないか。
実際、たったひとりでうまくいく人などほとんどいない。うまくいくときには運の存在も大きい。実力はもちろん必要だが、それを過信する人は周囲からどう見えるか。
ここで勘違いすると、次のステージには進めない。うまくいっても謙虚さを貫けてきたからこそ、うまくいき続けている人は次のステージに進めたのである。
ただ、「本当にすごい人たちを想像すれば謙虚にならざるを得ない」とも言える。もっともっと、すごい人はいるからである。
その意味で、多くの成功者に会えた私は、本当に幸運だった。
取材の度に、「どうして自分はダメなのか」と、パンチドランカーのように打ちひしがれていたのではあるが。