# 自己啓発

とんねるず・石橋貴明さんが謙虚に語った「運をつかむヒント」

だから彼は成功できた
上阪 徹 プロフィール

「実力1割、運9割」と考える

この取材で最も驚いたのは、芸能界でトップスターになるまで登り詰めたことに対して、極めて冷静にコメントしていたことである。

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「転機とかチャンスとか、誰でも人生に2~3回は必ずあると思う。それをつかむのは、とても難しいのも事実です。運も必要だし、タイミングも必要です。芸能界だって、実力1割、運9割だと思うんですよ。同年代のお笑いの世界にも、うまい人はいくらでもいた。でも、実際に残った人は何人かしかいない。

ただ、運をつかむヒントはあるかもしれないと思うんです。たとえば、辛抱です。辛抱の先に、何かが待っているかもしれない。「石の上にも3年」っていう言葉があるけど、ホント、昔の人は良いこと言ってる。これは、何をやるにしても言えることだと思う。努力も大事です。だって、運とタイミングがそろったときに準備ができてないと、それに乗れないですからね」(『プロ論。』)

 

そして、「長くうまくいく人の秘訣」をこんなふうに語ってくれた。

「芸能界で長く生きている人って、自分をプロデュースできる人だと思うんです。客観的に、冷静に芸能界の中の自分のポジションをつかんで、次にどこに進むべきか、その方向が見えている。逆にそれが見えなくなって、ふんぞり返ったりしだすと、もう姿を消さざるを得ない。

だれでも売れ始めると勘違いしちゃうんです。それは避けられない。自分たちもそうでした。でも、その勘違いの期間をどのくらい短くできるかです。そうでないと、ポジションは見えてこない。

自分たちのときには、実は勘違いを見抜く暗示にいくつも出会いまして。たとえばクルマをようやく買えて、すごいマンションに住めたのに、なぜか駐車場がないとか(笑)。それで、憲武(とんねるず木梨)と、これはおかしい、チャラチャラしちゃいけない時期なんだと気づいた。こういうのって、会社員の人にも言えるんじゃないですか。客観的に冷静に自分で判断することの大事さです」(同)