〔PHOTO〕Gettyimages

東京五輪ユニフォーム発表、やっぱりモヤモヤするいくつかの理由

本気度が見えてこないJOCの選考

湧き上がる「ダサい」の声

2018年に「東京五輪の『選手団ユニフォーム』を珍妙なものにしないための一考察」という記事を書きました。そして、先日、7月24日の開会式で着用される選手団公式服装が発表されました。

TOKYO2020公式サイトより引用
 

評判は芳しくありません。ファッションデザイナーたちによるネガティブなコメントが新聞に掲載されたほか、SNSでは「ダサい」と失望する声が上がっているようです。

筆者はと言えば、これまでJOC(日本オリンピック委員会)が繰り広げてきた失敗の歴史から、もっと度肝を抜かれるような珍妙極まりないものが出来てくることを恐れていたため、確かに新鮮味には欠けるものの、トンデモデザインで世界の笑いものになるよりよかったのではないかと消極的な評価をしています。また、オリンピックとパラリンピックの公式服が初めて統一されたことはもっと肯定的に語られてもいいでしょう(注1)。この点が素通りされ過ぎているのは残念なことです。

もっとも、公式服の真価は開会式で初めて発揮されるものだということは強調しておかなければなりません。それを身に着けた集団が行進する姿は公式服が発表された時の写真とはまた違って見えるものです。最近の例として、2018年の平昌冬季大会の開会式では、発表時の写真でオレンジにしか見えなかったジャケットがスタジアムの強い照明の下では鮮やかに赤く映え、全く違う印象になりました。現時点で評価を確定しようとするのは性急です。

とはいえ、既にはっきりと分かっている問題もあるので、ここでは、いくつかのことを指摘しておきたいと思います。