発達障害のうちの子の「異常な廊下愛」

その原因は「耳」にあった!!
かなしろにゃんこ。 プロフィール

「逃げこめるシェルターがなくなった! でも教室にいるのはイヤだ! しかたねぇ、ここでいいや」

なんと、息子は教室を出ると、廊下で寝転がることにしたんだそうです。

その当時私は、そんなことをする息子の行動が理解できませんでした。今回インタビューしたところ、大人になった息子が言うには、

  • 「廊下の床は冷たくて気持ちが良く、のぼせた体を心地よく冷やしてくれる」
  • 「保育園の頃によく寝ころんでまどろんだ床を思い出し、落ち着いてくる」
  • 「教室のザワザワした音も、廊下だと穏やかになって頭の中がスッキリしてくる」

とのこと。彼にとっては最高の環境だったのだそうです。

当時のリュウ太の様子を思い返すと

  • 「廊下サイコー☆」
  • 「授業中の廊下はオレのもの♡」

と言わんばかり……、廊下との“禁断の愛”を楽しんでいるような状態でした。

もちろん母としては、廊下に寝転ぶのはやめてほしい。
汚いし、恥ずかしいし、親なら誰だって嫌がると思うのですが、息子の“廊下愛”は深く、とても止められなかったのです……。

私が最近出版した、『発達障害 僕にはイラつく理由がある!』(講談社)で、その場面をちょっと再現しています。

  たとえお母さんに反対されても、この深い愛は抑えられないんだ! 『発達障害 僕にはイラつく理由がある!』より

原因は息子の「耳」にあった!

「勝手なことをして先生は怒らないのか?」

なんて、驚く方もいると思います。ところが、息子の担任になった先生方は、いつも許してくれていました。息子の自由奔放な振舞いを見て、

〈この子には特別な支援が必要だ〉

と見抜いてくれたのでしょう。親として、今でも本当に感謝、感謝です!

なかでも小4のときの先生は、廊下にいる息子に

「そこからでいいから先生の話を聞いていなさい」

と、大事な授業では声をかけてくれていました。

【写真】大事な授業では聞いていなさいと声をかけてくれた photo by istock</span></strong></strong></div>
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  大事な授業では「そこからでいいから聞いていなさい」と声をかけてくれた photo by istock

当時は、「無理をさせない」「ヤル気を引き出すように伝える」など、発達障害がある子へのフォローが広がりつつあった時代でした。だからこそ、息子は学校に通い続けることができたんだと思います。

でも、脱走して廊下で寝転がっているわけですから、当然成績はよろしくない……。でも、不思議と「どん底」というほどではありませんでした。それは息子も、

〈ここはきちんと聞いておかないといけないな!〉

と感じた授業では、机に戻るようにしていたから。

そう、いつも脱走していたわけではなく、調子がいいときは机に座ることができたのです。じゃあ、教室を抜け出した原因は、いったい何だったの~??

大人になった息子の話から、廊下で寝る原因は「聴覚過敏」だったらしいことがわかってきました。

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