みなさん、こんにちは! マンガ家の「かなしろにゃんこ。」と申します。
私の息子「リュウ太」には、発達障害(ADHDと軽い自閉症スペクトラム障害)があります。息子が小4の時に診断を受けました。
そんな息子と向き合って、21年が経ちました。現在彼は就職して社会人となり、毎日仕事に行っています。リュウ太がまだ幼かったころは、こんな日を迎えることができるなんて、想像もしていませんでした。
小中学校時代の息子はとにかくキレやすく、友達とのケンカが絶えなかったんです。悪いことをしても謝らないし、優しくてもらっても感謝しないので、人間関係ではトラブルばかり。今でも正直、多少の気難しさはあります。でも、子どもの頃のような育てにくさはだいぶやわらぎ、自分の考えを親とじっくり話し合えるほどにまで成長してくれました。
そんな大人になった息子に、義務教育中、荒れに荒れていたのはなぜなのか、当時いったいどんなことを考えていたのかをインタビューしてみました。
母親である私にとってさえ、リュウ太は「育てにくい子」でした。学校の先生にとってはなおさらそうだったはず。「発達障害の子は指導するのが難しいな~」と思っていたに違いありません。なにせうちの息子、小2から小4まで、廊下で寝転がって授業を受けていたのですから!
始まりは小1の頃。イライラしたり、じっと座って授業を受けるのがツラくなると、リュウ太は教室を飛び出すようになったのです。当時の担任の先生は、教室の外に息子専用のスペースを作るという配慮をしてくださり、息子はクールダウンするためにそこに逃げ込んでいました。
ところが小2になると場所の確保ができなくなり、クールダウンスペースはなくなってしまったんです。追い詰められた息子は、なんと驚くべき場所に逃げ込んだのです。