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病み上がりの韓国経済、新型コロナショックで再び「腰折れ」の懸念…

SARSのときとは様子が違う

回復が見えていたのに…

新型コロナウィルスによる肺炎の感染が中国を中心に日々拡大している。韓国でも2月5日9時現在で韓国国内には18名の感染者が確認されている。新型肺炎は徐々に韓国内でも感染が拡大しているが、回復の兆しが見え始めていた韓国経済の腰を折ることが懸念されている。

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まず韓国経済に回復の兆しが見え始めていた点について説明しよう。

1月31日に公表された「産業活動動向」では、主に2019年12月の経済指標が出ている。当然のことながら昨年12月には、まだ新型肺炎の影響は出ておらず、総じてみれば後退していた韓国経済に薄日が差す結果となっていた。景気に敏感な鉱工業生産指数は、12月は前月比が3.5%増(季節調整済)と3カ月ぶりにプラスに転じた。

また今後の景気の動きを見通すうえでは設備投資が重要であるが、この動きを表す設備投資指数は、12月に前月比10.9%増と二桁の伸びとなった。さらに設備投資の先行指標である国内機械受注(実質、船舶除外)は、前年同月比で40.9%増に達した。

次に「通関統計」に目を転じると、前年同月比で二桁のマイナスが続いていた輸出額が、2019年12月には一桁のマイナスとなり、これまで足を引っ張ってきた中国向け輸出については14カ月振りにプラスとなった。