23歳にして、“芸能界”で活動歴はもう16年にもなる。「Seventeen」誌の専属モデル時代は、“女子高生のカリスマ”とも呼ばれた。小さい頃から、写真を撮られることが好きで、次々に違う洋服を着られることも楽しかった。

「ずーっと大人の人たちに囲まれて生きてきて、この世界しか知らなかったので、例えば中学生の頃は、将来の夢を聞かれても、芸能以外の世界にいる自分が想像できませんでした。なので、高校生の時も、“何かを学ぶ”とか“知らなかった知識を身につける”ことに興味が持てなくて、真面目に勉強はしませんでした(苦笑)」

転機が訪れたのは20歳の時。国際的な活躍を視野に入れた若手女優がいつか手に入れたいと願う、自分らしいライフスタイルとは――?

撮影/山本倫子
三吉彩花(みよし・あやか)
1996年生まれ。埼玉県出身。「Seventeen」のトップモデルとして人気を誇り、女子高生のカリスマとも呼ばれた。2017年惜しまれながら同誌を卒業。171㎝の長身を活かし、「25ans Wedding」や「ELLE Japon」でモデルを務めるほか、女優として数々のテレビドラマ、映画に出演。TVCMやミュージックビデオなどにも引っ張りだこの若手注目株。主な出演映画に『グッモーエビアン』(12年)『旅立ちの島唄〜十五の春〜』(13年)『いぬやしき』(18年)『ダンスウィズミー』(19年)公開待機作に『Daughters』(2020年夏公開)がある。4月には『警視庁・捜査一課長』(テレビ朝日系)に出演。

インドを旅したことで、
人生の豊かさとは何かを考えるように。

「20歳を前にして、『もし、自分が芸能界を離れたら、何ができるんだろう?』『私は、一人の人間として、どんな人生を送っていきたいんだろう?』と、生まれて初めて、人生の大きな疑問にぶち当たりました。お仕事についても、外からは順風満帆のように見えたかもしれませんが、お芝居の仕事が増えていったこともあって、自分の力不足を痛感することが増えていって。『私なんて……』と劣等感を抱いてしまうこともしょっちゅうでした。芸能人としての自分の未来が見えなくなって、苦しくなってしまったんです」

そんな中、写真集の撮影のために、初めてインドを訪れた。20歳の誕生日も、インドで迎えた。インドで出会う人々のたくましさ、あらゆるものを受け入れ、海へと運んでゆくガンジス川の雄大な流れ。それらと触れ合ううちに、「自分自身に失望したり追い詰めたりするのではなくて、まず、自分自身をきちんと愛してあげて、自分の人生を豊かにしていけるように努力しよう。これからは、人にどう見られるかを気にするのではなくて、自分らしいライフスタイルを模索していこう」と考えるようになった。

「ガンジス川を眺めながら、生まれて初めて、生と死が隣り合わせであることを意識しました。人生は一度きりだから、芸能人として生きること以前に、人間としてどう生きていくかが大事のだと。私は、それまで女優とモデルというお仕事に向き合いすぎて、いわゆる“芸能人”といわれている枠の中で、自分の将来を見据えようとしていました。

でも、海外に目を向けると、スターとかセレブと呼ばれる人たちは、表現活動の傍で、いろんな問題意識を持って社会と繋がっていますよね。LGBTだったり、環境問題だったり、関心を持つテーマは様々ですが、作品の中での顔の他に、それぞれに確固たるライフスタイルがある。今は、インスタグラムなどのSNSを通して、個人のライフスタイルを公表することで、社会問題に関心を向けさせることもできると思っています。憧れのスターやセレブリティにも刺激を受けて、インドから帰国して、自分の人生をプランニングすることにしました。5年後どうなっていきたいか。10年後どうなっていきたいかを具体的に

撮影/山本倫子