AYA世代のがんは実は検診には向かない!?

その一方で、AYA世代の著名人のがんが公表されると、若い年齢の間で、「検診に行かなければ」、という動きが必ず起こる。しかし、若い世代で有効ながん検診は子宮頸がん検診のみ、と勝俣医師は言う。

「がん検診はスピードの速いがんには向いていません。若い年代のがんは進行スピードが速く、毎年受けても早期で発見が難しいのです。唯一有効とされているのは、20歳以上で2年に1回の検診を推奨している“子宮頸がん検診”のみです。

そもそも有効ながん検診は、検診によって早期で見つかり、死亡率を下げることを証明されている5大がん(肺、大腸、胃、乳房、子宮)のみで、受診年齢や頻度も決まっています。子宮頸がん以外の検診はAYA世代が受けても見つけることが困難で、不利益ばかりが勝ります」(勝俣医師)。

そして、忘れてはいけないのは、“子宮頸がんは予防できる”ということだ。

「発展途上国も含む世界中で10代から子宮頸がん予防としてHPVワクチンの接種が推奨されています。10代だけでなく20代のワクチン接種も効果があるというデータもあります。しかし、日本ではワクチンの副反応を懸念し、実施されていないのが、非常に残念です」(勝俣医師)。

検診も予防法もほぼないAYA世代のがん。だからこそ、体調やからだに異変があったら、病院で診てもらうことが大切だ。もしも原因不明の不調が長く続くようなら、がんを疑い腫瘍内科医を受診することも頭の隅にいれておきたい。

『アライブ がん専門医のカルテ』
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