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# 健康 # 食品

販売解禁「ゲノム編集」食品、やたら「危ない」とあおる人たちの真実

陰謀論に惑わされるな

ゲノム編集食品の「間違った情報」

ゲノム編集技術を用いた食品の届出制度が昨年10月、始まりました。

マスメディアは「もうすぐ食卓に」と煽り、SNSでは「危険なゲノム編集食品を知らない間に食べさせられる」という主張が目立ちます。

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しかし、残念なことに間違った情報が少なくなく、アメリカの圧力で、というような陰謀論も幅を利かせ始めています。もっと冷静にとらえた方がよいでしょう。科学的な情報を提供します。

届出はスタートしましたが、書類をポンと役所に提出すればゲノム編集食品を売り出せる、というイメージとはほど遠い制度です。ゲノム編集食品は、食べる場合の安全性の所管は厚労省、栽培、飼育等する場合の環境影響、ほかの生物への安全性については、農水省・環境省が所管です。

それぞれ、かなり詳しい情報を役所に届出したり提供したりする必要があります。しかも、その前に“事前相談”を、というルールがあります。「届出と言いながら事実上の審査だ」というのが、業界の受け止め方です。

 

届出できたからといって、すぐに食卓にゲノム編集食品が上がるわけでもありません。

厚労省に届出し、農水省にも情報提供がすんだ後にやっと、商用栽培や飼育が始まりますが、生き物を育てて大きくするには一定期間かかります。