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サイゼリヤ「新型肺炎ショック」で大ピンチ…ついに八方塞がりのワケ

チャイナリスクはやっぱり怖い
松島 浩史 プロフィール

サイゼリヤの強みとは何か

サイゼリヤの強みを一言で表すならば、「売上を利益に結びつける、狂いのない仕組み」と言えるでしょう。

まず、調理の在り方を規定している、つまり“自分たちの形”を持っています。

それは、一次加工をするセントラルキッチンと店舗の構成を基礎に、店舗での調理工程も、シンプルでマニュアル化しやすく設計されていることです。加えて、他のセントラルキッチンを持つファミレスよりも、調理工程のバリエーションを絞ってるのも特徴です。

写真はイメージです(Photo by iStock)

また、少ない店舗では赤字になる値付けを設定し、そこからドミナント出店するのです。最初は赤字ですが、店舗数がある一定の数を上回ると、セントラルキッチンにより利益が出て、他ブランドを「低価格」と「経営効率」で駆逐していきます

実際中国でも、2012年に広州サイゼリヤ食品を設立。セントラルキッチンを作ります。

このスタイルは、日本のイタリアン業態が、ハレ食からコモディティ化(低単価化、日常化)していく中で、生き残りを模索して得たサイゼリヤの勝ち方です。サイゼリヤは、その勝ち方をひっさげ、中国の経済成⻑を見越して中国進出を計画したのでしょう。

 

はじめは店舗数が少なくて赤字でしたが、それは想定内。やがて店舗数が増え、2017 年にはエリア全部で⿊字化を達成しました。

日本国内で培った戦略に基づく低価格で品質の良い商品が、特に中国の若い年代層にウケたのです。ここまでは、見事でした。

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