WHO「新型コロナウイルス」情報サイトより

うがいの前にエビデンスを!「コロナウイルス、10のウソ・ホント」

免疫学の第一人者が緊急翻訳&解説!
うがいも民間療法も、コロナウイルスに対して有効ではない。ならばどうすればいいのか――。

拡散される誤情報より先に、エビデンスのあるWHO(世界保健機関)が発信する情報を押さえておこう。免疫研究の第一人者、宮坂昌之大阪大学名誉教授が緊急翻訳!

英語圏では情報提供が進んでいる

マスコミは毎日、多大の時間や紙幅を割いて、中国での新型コロナウイルス感染について報道をしている。そこでは、日本政府の初動が遅く、その後の対応や一般人に対する新たな情報提供がスピーディーに進んでいないことが指摘されている。

そして、これが原因の1つと思われるが、巷では、「健康食品がいいのでは」とか、「漢方が効くのでは」とか、「気功で対策できるのでは」とか、エビデンスにまったく欠ける情報が独り歩きしはじめている。

 

この点、アメリカ、イギリスの医学雑誌はオンライン上で新型コロナウイルスに関する貴重な情報を論文の形で素早く公開し、また、世界保健機関(WHO)もほぼ日替わりで一般人が注意すべき点やガイドラインをエビデンスとともにウェブサイト上に公開しており、日本とは大いに状況が異なっている。

 ※WHOサイト内「コロナウイルスに関するQ&A」はこちら(英語サイト)

そこで、これから紹介するのは、そのWHOが発表しているガイドラインより、「新型コロナウイルス感染に関するウソ・ホント」10箇条である。

主に中国人向けに書かれていると思われるが、日本人にとってもタイムリーで役に立つと考えられるので、以下に翻訳してまとめた。

新型コロナウイルス感染に関する10のウソ・ホント

1. 中国から手紙や小包を受け取っても大丈夫ですか?

はい、大丈夫です。中国由来のものを受け取っても問題はありません。

これまでの解析結果から、手紙や小包のようなものの表面ではコロナウイルスは長く生きていないことがわかっています。

武漢封鎖状態にある武漢市。だが、ここからの郵便物は受け取って問題はない Photo by Getty Images

2. 家でペットが新型コロナウイルスの感染源となることはありませんか?

現在のところ、犬や猫などのペットにコロナウイルスが感染するという証拠はありません。

ただし、ペットと接した後には石鹸と水でよく手洗いをすることがおすすめです。これはペットからもらう可能性がある大腸菌やサルモネラ菌に対する感染予防にもなります。