20代で94ヵ国ひとり旅って?

旅の目的やスタイルは人それぞれですが、誰にも気を遣わずに自分のペースで好きなところへ行ける「ひとり旅」は、解放感や気楽さがあって魅力に感じる人も多いでしょう。

また、旅先での出会いも旅をより楽しいものにしてくれる要素。友人たちとワイワイ楽しむ旅もいいけれど、バスや機内で隣り合わせになった人、宿泊先やレストランの店主など、一人でいるからこそ会話が弾むシーンも多々あると思います。

そんな魅力がある反面、トラブルや犯罪に巻き込まれる可能性は高く、実際に被害に遭うことも……。特にひとり旅となると、責任はすべて自分にふりかかります。では、どんなことに気をつけなければならないのか。

20代のときに世界94ヵ国をひとり旅してきた旅作家の歩りえこさんは、水原希子さん出演でドラマ化された『ブラを捨て旅に出よう〜水原希子の世界一周ひとり旅〜』(Huluにて独占配信中)の原案者。原案本『ブラを捨て旅に出よう 貧乏乙女の“世界一周”旅行記』では、特に思い出深い21ヵ国のエピソードを披露しています。しかし、それは楽しい思い出だけではありませんでした。

30人の男に囲まれ痴漢されたイエメン、ひったくられて無一文になったイタリア、レイプ危機(未遂)に遭ったオマーン、強盗に首を絞められ殺されかけたアルゼンチン……と、たびたびトラブルや事件に巻き込まれています。

ここだけ読むと「やっぱり海外のひとり旅は危ない」と思うかもしれませんが、歩さんが無事に生きて日本に帰れたのは、ひとり旅するときに常に意識しているルールがあるから。もちろん、危険回避には運も関係しているかもしれませんが、自分自身の心構えでリスクを減らすことはできるのです。そのうえで、ひとり旅で多くの物を得ることもできるのです。歩さんほどのひとり旅でなくても、旅のエキスパートである歩さんが掲げる「旅するときの心得10カ条」は参考になるのではないでしょうか。

シンガポールで一番古い仏教寺院、観音堂にて。写真提供/歩りえこ

ひとり旅を安全に楽しむために!
歩りえこ流・旅するときの心得10カ条

【1】自分が行きたい! 見たい! 会いたい! と本気で思うものに向かってどんな障害も乗り越えて突き進むこと。時間・お金・移動手段さえあればどうにかなる。

【2】旅行中だけはダイエットを忘れる。その土地で食べられるものは今しかない! たくさん歩くので案外太らない。

【3】悪い人かどうかを見分けるには、相手の目を3秒間ジッと見つめること。悪事を企んでいる人は大体3秒以内に眼球が動く。目が血走っていたり、白眼が濁っていることも多い。また、この手の顔つきは強盗やスリ、詐欺など金銭目的の悪党が多い。

【4】顔がニヤニヤ締まりのない顔つきをしている男がいたら9割エロいことを企んでいる。秒速で逃げよう。

【5】治安の良くない地区で身なりの良い人が歩いていると大抵詐欺師かスリだと思え。

【6】旅の行動は9時~18時がゴールデンタイム。これ以外の時間に無駄に出歩くと犯罪に巻き込まれる率がグッと引き上がる。やむを得ず外出しなければならない時は手ぶら&汚い格好で。

【7】観光客向け以外の市場やローカルスーパーを見て、現地の食べ方で現地の食事を。地元の人が並んで食べている食事は一切ハズレなし。

【8】自分の足で歩き、自分の目で見たものしか信じない。ネット上の不確かな情報が今の世の中には溢れている。実際行ったらその国の印象がガラリと変わることはよくある。

【9】「この年齢だからこれはやめておこう」というのは考えないようにする。年齢を異常に気にするのは日本ぐらい。無謀なことや他人に迷惑をかけさえしなければ、やりたいように旅をしよう。

【10】とにかく生きて帰ること。世界を見ることは素晴らしいけれど、同時に世界は甘くない。家族、友人、恋人……自分のことを心配している人がこの世界には必ずいることを忘れない。

          
ブラを捨て旅に出よう 貧乏乙女の“世界一周”旅行記

費用はたったの150万円という、想像を絶する貧乏旅をしながら、2年間をかけてほぼ世界一周、5大陸90カ国を巡った著者。そのなかから特に思い出深い21カ国を振り返り、襲われたり、盗まれたり、ストーカーをされたり……危険だらけの旅のなかで出会った人情と笑いとロマンスのエピソードを収録。(講談社文庫)



Huluオリジナルドラマ『ブラを捨て旅に出よう〜水原希子の世界一周ひとり旅〜』

©︎Hulu Japan

人生に迷いを感じた水原希子が、突如、世界一周旅行を宣言。原案の実話エピソードをベースとしたストーリー展開を予定しているものの、現地へ赴けばハプニングだらけの珍道中(!?)という半分ドキュメンタリーのオリジナルドラマ。毎週金曜日に1話ずつ独占配信中[全6話]