【学習法】最も効果的な「復習スケジュール」に関する驚きの研究結果

復習間隔を徐々に広げるのは効果的か
中田 達也 プロフィール

つまり、記憶が最も強化されるのは、原則1と2に折り合いをつけ、記憶が忘却されるぎりぎりの時点で、その項目に関する記憶を想起した際であるということになります。

例えば、60秒後にある単語に関する記憶が忘却されるのであれば、59秒後にその単語の記憶を思い出すのが、最も効果的な復習スケジュールであるということになります。

前述の2つの原則から、効果的な復習スケジュールに関してどのような示唆が得られるでしょうか?

2つの原則から言えることは、「新しい単語を学習した場合は、その直後に復習をした方が良い」ということです。

 

学習の直後に復習をしないと、記憶を正しく思い出すことができないため、「記憶を正しく想起することで、長期的な記憶保持が促進される」という原則1に反してしまいます。

2回目の復習は、1回目よりも長い間隔を空けることができます。これは、1回目の復習を行ったことで記憶が強化され、記憶の減衰速度が緩やかになり、復習までの間隔を多少長くしても正しく想起されるためです。

3回目の復習は、2回目よりももっと長い間隔を空けることができます。これは、合計2回の復習をすでに行ったことで、復習までの間隔をさらに長くしても記憶が正しく想起されると考えられるからです。

同じようにして、復習回数が増えるごとに間隔を徐々に広くしていくことで、「記憶が忘却されるぎりぎりの時点で、その項目に関する記憶を想起する」ことが実現できる可能性が高くなります。

復習回数が増えるごとに間隔を広くしていくスケジュールとは、拡張型のスケジュールに他なりません。ゆえに、拡張型のスケジュールが最も効果的であると一般的には考えられているのです。

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