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【学習法】最も効果的な「復習スケジュール」に関する驚きの研究結果

復習間隔を徐々に広げるのは効果的か

復習と記憶――正解はあるのか

新しい単語を覚えたとしても、時間とともにその記憶は減衰し、やがて忘却されてしまいます。記憶を定着させるためには、定期的な復習が欠かせません。それでは、どのようなスケジュールで復習をするのが最も効果的なのでしょうか?

記憶術に関する書籍やwebサイトでは、「1日後→1週間後→1ヵ月後→半年後」というように、復習の間隔を少しずつ広げていくスケジュールが最も効果的であるという主張が多く見られます。例えば、以下のwebサイト等です。

 

復習回数を重ねるにつれて間隔を少しずつ広げていくスケジュールは、「拡張型のスケジュール」あるいは「拡張分散学習」(expanding spacing・expanded rehearsal)と呼ばれます。

英単語学習アプリでも、拡張型のスケジュールを売りにしているものが数多く見られます(例えば、iKnowAnkiWord Engineなど)。

図:拡張型スケジュールのイメージ

しかしながら、近年の研究では、復習の間隔を少しずつ広げていくことが最も効果的とは限らない、ということが示されています。

それどころか、「拡張型のスケジュールは短期的な学習は促進するが、長期的な記憶保持は阻害する」という研究結果も得られています(*1)。 

(*1)Karpicke, J. D., & Roediger, H. L. (2007). Expanding retrieval practice promotes short-term retention, but equally spaced retrieval enhances long-term retention. Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory, and Cognition, 33, 704–719.