「復帰率100%」の裏にある膨大なワンオペ育児

育児は育休が終了したからと言って終わりではない。むしろ大変なのは、育休が終わって、妻が復職してからだ。共働きの本番が始まるのだ。
 
今大企業を中心に育児と仕事の両立支援策の整備は進み、「復職率100%」という企業も少なくない。だが、AERA時代から働く女性たちを取材し、後輩の女性たちと一緒に働いていると、どれほど多くの女性たちが1人で働きながらの子育てを担っていることか。そして中には両立の苛酷さに耐えかね、仕事を諦め、辞めていく女性たちも少なくない。ワンオペ育児による復職後1、2年退職、という現実を何度も見てきた。

これはまさに我が家! と思う働く女性も多いのが「現実」Photo by iStock 

夫の育休取得は、夫の家事育児能力を高める、といった点でも効果が大きいのだ。夫の家事育児能力が低ければ、夫が早く帰る日でも、朝のうちに妻が夕食の準備をしなければならないなど、妻の負担は減らない。ましてや出張など、その前の準備の大変さを考えたらゲンナリする。
家事、育児をまるっとフルで任せられるかどうか。寝かしつけまで夫に任せられるかどうか。これは女性たちが安心して働く上で、本当に大きい。
 

うちの夫も育休当初は大変だったらしい。おっぱいがないから泣き出したらなかなか泣き止まない。挙句、自分の乳首を吸わせて、さらにギャン泣きされたこともあるという。復職して間もなくは私が帰宅すると、全力でハイハイしてくる娘を見ると、私も胸が詰まった。

それでも1カ月経つ頃には、子どもが泣けば「お願い」と私に渡していた夫が、自分でなんとか寝かしつけまでできるようになった。