小泉進次郎環境相の育休取得に対して、歓迎する声がある一方で、反発も大きい。新聞記者の夫が3カ月育休をとったことが、その後の家族関係を変えたという、元AERA&ビジネスインサイダージャパン統括編集長の浜田敬子さんに、いったい何が変わり、現在どうなっているのかを伝えてもらおう。

小泉環境相の育休に反対の声多数

小泉進次郎環境相の育児休業取得問題に関して喧しい。
私の周りの働く女性たち(一部男性も)は両手を挙げてウエルカムなのだが、どうも世間はそうじゃないらしい。育休取得を発表した直後は、「大臣というポストはそんなに軽いのか」「公務はどうする」「育休が取れない非正規社員もいるのに」などという反対意見が噴出、取得したらしたで、「オムツ替え、お風呂、ミルク作り……育休は全然休みではない」と国会で答弁するや、「休みだと思ってたんかい!」と責められている。

こういうのを「休み」といえますか? Photo by iStock

海外ではイギリスのブレア元首相キャメロン元首相など国の男性トップが育休を取得し、日本でもサイボウズの青野慶久社長メルカリの小泉文明会長(育休取得時は社長)など男性の企業トップも取りはじめた。なぜ今更、進次郎氏の育休にここまでの拒否反応? と正直驚く。

そもそも育休は、「企業などに雇用される男女」が育児のために休業できる制度。大臣は雇用されている立場ではないから、正確に言えば「育休」ではないのだが、公務を優先しつつ、妻の出産から3カ月以内に「通算で2週間」、育児のための休むという進次郎氏の休暇をあえて「育休」と呼び、私たちは「進次郎氏よ、取ってくれ」と念じた。その背景には、遅々として男性の育休取得が増えない、という現実がある。

厚生労働省の2017年度調査によれば、育休を取得した男性は6.16%。これでも「過去最高」だ。一方、取得したかったが利用できなかったと答えた男性は35%。彼らの後ろには、夫に育休を取って欲しかった膨大な女性たちがいることだろう。

進次郎氏の育休に関しては「トータル2週間で何がわかる」、という意見もあるだろうし、実際「オムツ替え、お風呂、ミルク作りしかやってないのか」という批判もネット上で見受けられる。それでも、だ。取ると取らないとでは、大きな違いがある