資産運用で成功する人たちが、「何に投資するか」を重要視しない理由

ポートフォリオマネジメントのすすめ
西村 隆男 プロフィール

「ポートフォリオ」って何?

ポートフォリオ(portfolio)とは、直訳すれば書類入れカバンです。

そう書くとおかしく聞こえるかもしれませんが、カバンの内部が蛇腹のようにいくつかに分かれていて、書類を分類整理して持ち運びできるものです。

 

茶色っぽい厚紙でできたものを文房具店などで見かけたことはありませんか? 

詳しく説明し過ぎましたが、いつでも出し入れできる柔軟性がうけ、欧米のビジネス界で古くから活躍してきたツールです。

金融の世界では、資産を特定の金融商品に偏って配分することなく分散して持つことでリスクを回避し、バランスよく資産を運用することを「ポートフォリオ」と表現します。

ファイナンシャルプランナーなどの専門家もよく使用している言葉です。

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「ポートフォリオ」は主にビジネスや金融の世界で使用されることの多い言葉ですが、最近では教育現場でも「生徒一人ひとりにあった学習のポートフォリオを作成する」といった表現が用いられることもあります。

重要なのは「何に投資をするか」ではない

財産三分法とは、「資産は現金・株式・不動産の3つに分けて持ちなさい」という昔からよく言われている教えです。

将来のリスクを考慮して資産形成をおこなう分散投資の考え方の基本です。

いまなら、①預貯金、②株式や債券などの金融商品、③不動産ということになるでしょう。

もっとも、株式や債券を中心とした金融商品はきわめて多様な商品が出回っています。

株式や債券のほか、投資信託も種類が多く、加えて保険料を積み立てたり一時払いしたりする投資型の保険商品まであるので、それらのなかから自分にぴったり合った商品を選択するのは大変な作業です。

ただ、少なくともひとつの選択肢にすべてを委ねることなく、複数の資産に振り分けておくことでリスクを分散し、資産価値が大幅に減少してしまう事態を避けて、できる限り資産価値の増加を目指すことが大切であることは言うまでもありません。