子どもを育てる費用の圧迫感

そして、経済的な事情もある。家事代行、食洗器、お掃除ロボットに乾燥機付き洗濯機……どれもお金のかかる選択肢だ。都心部だと家事代行は時給1,500円以上。

筆者は、月4回ほど洗濯・掃除を依頼しており、月2万円の出費になる。仮にその時間分働いたとしても、自分の時給が1,500円を超えなければペイしない。「だったら、自分でやる」という方も多いだろう。

食洗器は5万円以上、ドラム式洗濯機に至っては10万円台。ただでさえ子どもの保育費、医療費、食費と出費がかさむ中で、ホイホイと出せる額ではない。「私が頑張ればすむ話」「小学生になるまでの我慢だから」と、堪えてしまう女性も少なくないのだ。

「生きるための手抜き」を推奨すべし

だが……冒頭のとおり、睡眠時間の不足は健康に直結する。睡眠時間が4時間を切ると、死亡率は2.4倍にものぼるからだ。

私は業務上、女性誌を継続的に10冊以上比較しているが、「睡眠不足はお肌の大敵」と啓蒙する記事は大量にあるくせに、「寝ないと死ぬ」というシンプルな情報は書かれていない。代わりに、死ぬほど働いているワーキングマザーの武勇伝が、あこがれの像として描かれているだけだ。

わが子の成長を見られないリスクを背負ってまで、今の頑張りに意味があるかを考えてほしい。そして、短期間はお金がかかってでも、自分の命を何よりも大事にしてほしい。