物資が不足し、商品棚に空きが目立つ香港の食料品店 photo by gettyimages

新型肺炎、香港では15人が感染…深センはゴーストタウン化していた

現地記者がリポート

世界的に猛威を振るっている「新型コロナウイルス肺炎」。中国の国家衛生健康委員会は2月2日時点で、新型コロナウイルス肺炎拡散の最新情報を発表し、全土で確認された感染者は1万4423人、死亡者が300人を超えたことが明らかにした。

香港では2月3日現在、感染者は15人。17年前の重症急性呼吸器症候群(SARS)が発生した時は中国本土と変わらない数の死亡者を出したが、今回、香港特区政府は新型肺炎の疑い例が出た時点から迅速に着々と特別措置を講じてきた。最新情報を現地から伝える。

薬局でマスクを購入するために列を成す香港市民 photo by gettyimages
 

春節のお祝いムードから一転…

『香港ポスト』で最初にニュースとして取り上げたのは1月4日だった。この日、香港特区政府食物及衛生局の陳肇始局長は、湖北省武漢市で流行している原因不明のウイルス性肺炎の疑い例が7件に上ったことを明らかにした。疑い例はすべて武漢から戻った香港市民で、地元の街市には赴いていないことが分かっていた。

この時、患者は隔離治療を行っている段階だったが、すでに特区政府は武漢で発生したウイルス性肺炎に関して部門を越えた会議を開いており、この肺炎問題について毎日、最新情況を公表することを表明。直ちに出入境者の健康状態監視を強化し、空港に赤外線センサーを増設して武漢から到着した旅客の体温を計るなどしてきた。

また、このウイルス性肺炎について「公共衛生に対して重要性のある新型伝染病への準備と緊急措置のスキーム」を発表。政府は「公共衛生に対して重要性のある新型伝染病」が流行した際の準備と緊急措置のレベルを「警戒」「深刻」「緊急」の3段階に分け、即時にレベルを「警戒」から「深刻」に引き上げた。春節(旧正月)を直前に控えた香港ではお祝いムードから一変、緊張が走った。