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# 中国 # WHO # 新型コロナウイルス

「新型コロナ」拡大の戦犯は誰?コウモリか習近平か、それとも…

初動の遅さをもたらした原因

中国での死者数はSARS超え

連日報道がなされている通り、中国発の新型コロナウイルスが猛威を奮っている。中国当局によると、同国内の感染者は2月1日時点で1万5000人に迫り、死者も300人を数えたという。

残念なことに、中国はここ20年弱の間に、2003年に中国南部の広東省を起源としたSARS(重症急性呼吸器症候群)の感染流行、2013年に家禽との接触で感染するH7N9型のトリインフルエンザのヒトへの感染、そして今回と、この種の感染症の発症と感染の拡大を繰り返してきた。

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これらの点から、同国には、目覚ましい経済発展から想像できない、感染症を発生しやすい土壌と、それらの感染を促しやすい環境があるとみなさざるを得ないだろう。

今週は、そうした中国固有の事情について考えてみたい。

まず、最新の感染拡大状況を押さえておこう。報道によると、中国の保健当局である国家衛生健康委員会は2月2日、新型のコロナウイルスによる肺炎の患者が前日段階で新たに2590人増えて1万4380人になったと発表した。死亡者も45人増えて304人に上ったという。そして、中国以外で感染した人が確認された国と地域は1月末までに26に、感染者は合わせて158人に達した。

 

わが国では厚生労働省が今月1日、国内での感染者数が20人になったと発表。政府の帰国チャーター機(第1便)で武漢から1月29日に帰国した邦人に対するウイルス検査の結果、新たに3人が陽性になったことが背景だ。このうち1人は検査で当初陰性だったが、再検査で陽性になったという。

世界レベルで見ると、SARSに関する報告症例数は8096人(2002年11 月〜2003年8月分。WHO(世界保健機関)集計)なので、今回の新型コロナウイルスによる肺炎は感染者数で早くもSARSを上回ったことになる。

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