不倫とセックスレス、どっちが悪い?

さて、カップルそれぞれの基本情報を確認したところで、不倫とセックスレスはどっちが悪い?という質問を投げかけてみた。すると、モシュ=ラヴォの調査を裏付けるかのように、全員が「セックスレスのほうが悪い」と回答。その理由として、「セックスレスのまま結婚生活を長期的に継続できない」「パートナーがセックスレスを解消しようとしないなら不倫する/されるのもあり得る」などの声が上がった。

フランスでは、セックスが快感や幸せに必要なものだという価値観のもと、「セックスレスはおかしい」とみなされる傾向がある、と彼らは言う。こうした考えが、今回の結果にも反映されているのだろう。

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続いて、8人の男女に不倫したことがあるか尋ねると、半数の4人に不倫の経験があった。男女の内訳は、男3人に女1人。男性は、「育児、仕事、家事で疲弊しきっていて、そもそも浮気などするエネルギーがないし、妻に離婚されたくない」(46歳・パックス歴6年・子ども3人)という男性以外、全員が不倫経験者だった。唯一不倫したことがあるという女性は次のように言っていた。

自分も不倫をしたことがあるし、恋愛感情はコントロールできない」(53歳・離婚歴1回・事実婚歴1年・子ども3人)

女性は1人の不倫経験者以外、揃って「自分が浮気されたら別れる」と断言していたのも興味深かった。「フランスの女性は経済的に自立しているから我慢する必要はない」という34歳の女性(事実婚歴7年・子ども1人)の言葉に、44歳の女性(結婚歴7年、子ども2人)と55歳の女性(パックス歴22年・子ども2人)の二人も同意していた。

実際、フランスの離婚率の高さは2017年度で世界19位と、日本の28位よりもずっと高い※3。8割以上という高い女性の就業率、大学院まで無料の学費(国立)、共同親権が前提、カップルの選択肢の広さ……などがその要因としてあるのかもしれない。