# 裁判所 # 司法

裁判官がソフトで検索して「コピペ判決」を書いている…残念すぎる事実

「効率」と「出世」を重視すると…
岩瀬 達哉 プロフィール

この一件を知る元裁判官が言う。

「叱った裁判長は、ある程度評判が悪くなるのは覚悟だったでしょう。大先輩をたしなめるわけですから、面倒なことになるというのは誰だってわかる。しかし裁判長としての職務上、必要と考えて注意したわけです。

ところが司法行政部門にいるエリートと称される裁判官には、そういう緊張感がない。それどころか最高裁事務総局で、総務とか経理とか人事部門にいるだけで偉くなったと思い込んでいる人は、元判事に怒鳴り込まれると、それだけで気圧されてしまう。追随とへつらいから注意した裁判長は、分をわきまえないけしからん奴となった」

 

長いものに巻かれる裁判官が評価される

本来、事務総局は、司法行政部門としてロジスティクス機能に徹すべき役目を担っている。その使命を忘れ、裁判所全体を統治しているとの思い上がった幻想が、人材の登用や組織の運営面で弊害を生み出しているのは明らかだ。

最高裁事務総局に勤務経験のある元高裁裁判長も、最高裁の意向を斟酌し、進んで長いものに巻かれる裁判官の方が評価される傾向にあると語ったあと、諦め顔で言い添えた。

「いまになって、いくら長官が音頭をとって自由にものを言い合い、建設的な議論ができる組織にしようといってもそう簡単ではない。人の養成というのは時間のかかるものです。最高裁だけでなく高裁長官も地裁所長も、司法行政に携わっている人たちが、みんなで協力しない限りまず実現しない。しかし残念ながら、そのような共通認識があるとは思えません」

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