バリバリ女性がワンオペに陥る現状

前回のコラム(「『育休取っても役に立たない夫』の見方を変えて救われた話」)では、家事をしない夫との関係性を改善すべく、夫婦間のときめきを取り戻したことを書きました。すると、友人の男性から「たしかに、もっと家事をやって! と言われるよりも、奥さんを喜ばせて! と言われた方がやる気になる」という評価と共に「でも、そもそもなんでそういう家事ができない男性を夫に選ぶわけ? 稲田さんみたいにバリバリ仕事をしたい人はもっと戦略的に夫を選ばないと」と、至極ごもっともなご指摘をいただきました。

30代に入り結婚を焦っていたという説もありますが、バリバリ系女が仕事大好き男を選んだ結果、ワンオペに陥って詰む、という構図はどうやら私だけではないようです。中野円佳さんの著作(『「育休世代」のジレンマ』)には同類婚という言葉を引用しながら、学歴や社会的地位が同じかまたは自分より高い男性を選んだ結果、夫の家庭参加が得られず結果的に妻の就業継続が難しくなるケースが紹介されていました。つまり「仕事ができなきゃ男じゃない」という潜在意識が、家庭をもった後に自分を苦しめているわけです。そんな私のような女性や後輩の女子にはこう言っておきたいと思います。しょうがない、恋はするものではなく落ちるものだから……と。

そしてこういう結果になりがち…Photo by iStock

とは言え、現実的にはときめきだけで夫婦間の不公平は解決しません。そこで今回は人材開発のセオリーを参考に、夫の巻き込み術について考えていきたいと思います。管理職研修で、部下への指導方法として使っていたのが「Will-Skillマトリックス」です。Will(やる気)とSkill(能力)を縦軸・横軸におき、その四象限のどこに部下が当てはまるかによって育成の仕方を変えていきましょうというものです。

実際管理職研修でも使う「部下への指導方法」©Akie Inada
Will高‐Skill高→任せて見守る
Will高‐Skill低→やり方を教える(ティーチング)
Will低‐Skill高→やる気にする(コーチング)
Will低‐Skill低→命令する

これを、夫のタイプ別分類にも当てはめてみたいと思います。

上の「部下への指導方法」研修用に分析したマトリックスを「夫タイプ」にしてみると…©Akie Inada
Will高‐Skill高→イクメン夫
Will高‐Skill低→学生インターン夫
Will低‐Skill高→司令官夫
Will低‐Skill低→まるでだめ夫