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# 英文法 # 英語

あなたの英語力がいつまで経っても向上しない、超シンプルな理由

倉林秀男・田中健一・ 越前敏弥が語る

文学を深く味わうための鍵は英文法であることを明らかにした著書、『ヘミングウェイで学ぶ英文法』シリーズ(アスク出版)がベストセラーとなった杏林大学外国語学部准教授・倉林秀男氏。

教育現場での英文法軽視の風潮を憂いて書いた著書『英文法入門10題ドリル』『英文法基礎10題ドリル』(駿台文庫)が全国の中学・高校や大学などで採用されていて、新刊も鋭意執筆中の予備校講師・田中健一氏。

そして、『日本人なら必ず誤訳する英文』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の著者として知られ、現代ビジネスへの寄稿「『日本人の英語力はなぜ向上しないのか?』に対する超シンプルな回答」で英語学習における文法の重要性を訴えた翻訳家の越前敏弥氏。

英語教育の現状を憂える三人のプロが、昨年末、東京は神田駿河台でトークイベントを開いた。テーマは「英文法」。なぜ今、英文法なのか。そこには、我が国の英語教育の混乱を突破する、古くて新しい知見がある。

左から田中氏、越前氏、倉林氏
 

当たり前のことをあえて言う

受験生時代は駿台予備学校で学んだという三氏。それぞれの「英文法との出会い」から話ははじまった。

倉林 僕は高校時代に、いちばん学校から近い予備校というので駿台に入ったんですが、高橋善昭先生の構文解析の授業で、

「構文を深く理解することで、こんなに英語が深くわかるようになるんだ!」

と驚いた。それまで感覚的に英文を読んでいた僕にとっては衝撃でしたね。大学でも英語を勉強したいと思うようになったのはそこからです。

田中 僕は駿台の名古屋校に高1から通って、竹岡広信先生の授業を受けていた。高校の最初から駿台で教育を受けていたことが幸いして、英語を理解するときに文法とか構文を考える、というのは当たり前のことになっていましたね。その後、入試改革とかいろいろなことがありましたが、駿台のやり方は今も変わらない。

今日のイベントにお越しの方は、文法が好きな人が多いと思うんです。でも、世間的には文法好きだというと、「この人大丈夫かな」と思われそうな雰囲気がある(笑)。少数派ですね。サイレントマジョリティは文法が嫌い。

でも、僕にとって文法は空気。あって当たり前のものなんです。