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イギリスで日本の「カツカレー」が“国民食”になっている驚きの理由

秘密はソースと「Panko」?
江國 まゆ プロフィール

まずはソース。イギリスには伝統のロースト料理があり、肉には必ず肉汁を利用したトロミのあるグレービー・ソースをかけていただく。

焼き具合をウェルダンにしがちなイギリス人には、 肉に汁気を加えるためにソースが不可欠なのだが、これはイギリスの国民食と言われて久しいインド・カレー「チキンティカ・マサラ」の誕生秘話にも繋がっていく。

チキンティカ・マサラ(Photo by gettyimages)

チキンティカ・マサラはインドの独立後、インド人移民によってイギリス国内でイギリス人向けに発明されたと言われている。

由来には諸説あるものの、マイルドなマサラ・ソースはタンドーリで焼いただけのチキンにしっとり感を与え、口の中で食べ物をまとめるのに最適な役割を果たしているところが、イギリス人の好みに合致しているのは間違いない。まさにカラリと揚がったカツに寄り添うカレー・ソースのように。

 

またイギリス人のソウルフードでもある「フィッシュ&チップス」の伝統店に行くと、オプションとしてトロミのついたカレー・ソースを置いている。これがインド・カレーというよりも、かなり日本のカレー味に近い。

イギリス人がカツカレーの味に親近感を覚えるのは、こんなところにも理由がある。もっともカレー・ソース自体が明治時代にイギリスから輸入されたものなので、このリンクは必然なのだが。

そしてPanko。イギリスにもともと存在しているパン粉(breadcrumbs)は耳の部分も含んでいて、柔らかい部分だけを使った日本のパン粉に比べて揚げた時のカリカリ感はいささか劣る。

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