映像の色が派手すぎると感じるのはなぜ?

初回視聴率19.1%という好スタートを切った長谷川博己さん主演のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』(毎週日曜20時~)。報道やSNSを見ると、作品については高評価が多いものの、映像の色合いについて「派手すぎる」「どぎつい」といった指摘もあるようです。

『麒麟がくる』は、NHK大河ドラマでは初の4K放送の作品です。主人公・明智光秀の衣装の水色や明るい緑色、ドラマの舞台となる美濃地方の田畑の緑や空の青がとても色鮮やかで、4K放送ならではの色彩を強く印象づける映像だと感じました。

NHKオンデマンドより

テレビ映像の美しさは、画素数がカギを握っています。テレビは画面を構成する微小な素子(画素)の一つひとつが光り、文字や動画などを描き出しています。4Kとは、これまでのハイビジョンの4倍の画素数で撮影された、超高精細な映像のこと。ハイビジョンは、横1920×縦1080の約200万画素で画面を構成しているのに対して、4Kは、横3840×縦2160の約800万画素。横方向の画素数がほぼ4000になることから4Kと呼ばれています。

画素数が増えると、映像として再現できる色域も広がります。従来のハイビジョンで再現できるのは、人間が知覚できる色のおよそ70%程度だったのに対して、4K放送はより多くの色を再現することができます。ハイビジョンでは再現できないけれど、4K放送で再現できる色の多くは、青から緑の色相の明るく鮮やかな色に集中しています。