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新型コロナウイルス、実は「マスク着用」より先にやるべきことがある

WHOが示した「5つの推奨行為」
村上 和巳 プロフィール

最新研究「新型コロナウイルス感染症の動向」

今回の原因ウイルスについて世界保健機関(WHO)は1月10日、これまで存在が確認されている6種類とは別の新型コロナウイルスであるとして、「2019-nCoV」と命名している。

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新型コロナウイルスは、そもそも昨年12月に武漢市の海鮮卸売市場「華南海鮮城(2020年1月1日に閉鎖)」の関係者を中心に感染者が発生した。

同卸売市場は海鮮品だけでなく食用野生動物も取り扱っていることから、現時点ではSARSコロナウイルスやMERSコロナウイルスのように食用野生動物のいずれかの体内にいたウイルスが、何らかの形でヒトに感染し始めた疑いが強まっている。

新型コロナウイルスについては、1月24日に中国の研究グループが国際的にも有名な医学誌「ランセット」と「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン」に最新の症例報告などを発表している。ここから現時点でのこのウイルスの特徴の一端が見えてくる。

まず、ランセットに報告されたデータは、12月16日から1月2日までに感染が確認された入院患者41人に関するもので、その66%が華南海鮮城と何らかの接触があった人だ。

 

患者の年齢層は25~49歳までのいわゆる勤労層が最も多く、これ以下の年齢の感染者は少ない。全体の32%がすでに持病があり、主なものは糖尿病が20%、高血圧、心血管疾患(いわゆる心臓病や脳梗塞など)がそれぞれ15%。

この論文では全体の32%が集中治療室での治療が必要になったと記述されているが、この割合は入院に至る重度な症状の人でのことであり、現時点では参考値程度に考える方が望ましいだろう。

入院患者は、1人を除いて発熱の症状を訴え、うち半数以上は38.1℃以上の発熱。これ以外に目立つ症状は、多い順に咳、筋肉痛・倦怠感、痰などで、一部の患者では血痰、下痢、頭痛などの症状もあったという。また、この41人から推定される経過としては、症状を感じてから入院までは1週間程度ということだ。