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マツダに異変… 意外な販売苦戦と「消えたzoom-zoom」問題

私が「マツダ3」にモヤモヤするワケ
山崎 明 プロフィール

スローガンの「変化」

それを象徴することがコミュニケーションに現れていた。フォード傘下時代、マツダがブランドスローガンとしていたのは「zoom-zoom」であった。

zoom-zoomとは、日本語でいえば「ブー、ブー」にあたり、子供が車のエンジン音をまねる時に言う言葉である。

 

童心にかえって車にワクワクする、そんな気持ちを込めた言葉をスローガンとしたのである。当時多くのブランドを抱えていたフォードがマツダブランドの個性を際立たせるために規定したものだ。

フォードと離れたあともこのスローガンは使い続けられ、2013年にはzoom-zoomを残しつつ前述のBe a Driverというスローガンも加えられ、車作りの方向性はさらに鮮明になったように感じられた。その時発売されたCX-5は、SUVでありながらワクワク楽しい走り味を実現していた。

〔photo〕gettyimages

2019年、新たなスローガンとして「美しく走る」が加わった。スローガンの3本立てだが、「美しく走る」は当初そのデザインについて語っているように感じられた。

ところが、マツダ3以降のマツダ車のカタログを見てあることに気がついたのである。どの車種のカタログも、最初のページに「美しく走る」が大きく記載され、Be a Driverはその下にごく小さく書かれているのだが、どこにもzoom-zoomがない! マツダ3以前はカタログの表紙にzoom-zoomがあったのだが……。