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マツダに異変… 意外な販売苦戦と「消えたzoom-zoom」問題

私が「マツダ3」にモヤモヤするワケ
山崎 明 プロフィール

ロードスターのハッチバック版を期待していたが…

高速道路に入ると乗り心地はとてもスムーズかつフラットになり、静粛性も高く印象は大いに好転した。とても上質感のある乗り味である。

さらに伊豆の山道に入るともっさりした印象だった車の動きが俄然シャキッとしはじめ、カーブをとてもきれいにトレースするようになり、どんどんペースアップしてもステアリングを切った通りにスムーズに曲がっていく(エンジンの印象はもっさりとしたままだが)。

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ここで脳裏をかすめたのが、ロードスターではなくメルセデスベンツの乗り味である。メルセデスベンツは決してスポーティではないが、ハイペースで走ってもしっかりと路面を捉え、安心してステアリングを握ることができ同乗者も不安にさせない。ただし、運転して楽しくワクワクさせてくれることはなく、平穏な気持ちのまま安心して飛ばせるというものだ。

 

マツダ3は、エンジンの印象も多分に影響しているもののそれに似た運転感覚で、ものすごく良く出来ているが運転して気分が高揚するかといえばそうではない。ちょっと試乗しただけでは良さがわかりにくく、高速やワインディングロードを長時間運転して良さがしみじみとわかってくるということもメルセデスベンツによく似ている。

私は勝手にマツダ3にロードスターのような「運転の歓び」を期待していたのである。なにしろスタイリングは非常にスポーティで、デザインのために実用性を犠牲にしているような車である。それにマツダはロードスターをブランドシンボルとしたBe a Driverというスローガンを掲げているのだから、ロードスターのハッチバック版をどうしても期待してしまうではないか。

しかし現実は違っていた。いろいろ調べると、マツダ全体としての目指す方向性が少々変わってきているようなのである。