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マツダに異変… 意外な販売苦戦と「消えたzoom-zoom」問題

私が「マツダ3」にモヤモヤするワケ

「Be a Driver」だったマツダ

2017年2月、私は15年以上乗り継いだポルシェをやめて、マツダ・ロードスターに乗り換えた。その1年ほど前、スタイリッシュになった新型ロードスターにちょっと惹かれて、ディーラーで試乗したのがきっかけである。

その運転の楽しさに目から鱗が何枚も落ち、少なくとも日本の公道を常識的な速度で走る限り、ポルシェよりもロードスターの方が楽しいのではと思うにいたった。内外装のデザイン・品質も以前のロードスターより大きく高まっており、ポルシェから乗り換えることに躊躇はなかった。

 

現行ロードスター発売当時、マツダは「Be a Driver」というキャンペーンを展開していて、そこで語られるメッセージは“何よりも運転が大好きな人でありたい。だから、自分たちが走らせて退屈だと思うクルマは絶対につくらない”というものだった。車好き、運転好きの私としては非常に共感できるもので、マツダはもっとも気になるブランドの一つとなった。

そのころ、私は日欧の自動車業界と長らくかかわってきた経験から、日本ブランドのプレミアムブランド化を進めるべきというテーマの本を執筆中だった。マツダにはプレミアムブランドに成長していくポテンシャルを感じていたことから一例として取り上げ、タイトルを『マツダがBMWを超える日』とし、2018年5月に上梓した。

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そのマツダがさらにデザイン面と品質面で大幅なステップアップを果たしたと印象づけたのは、2018年秋に発表された新型マツダ3である。

マツダ3にはファストバックとセダンの2車型があるが、私がデザイン的にインパクトを感じたのはファストバックである。セダンも美しいスタイルではあるがやや保守的であり、ファストバックと比べるとインパクトに乏しく感じられた。この記事ではこれ以降「マツダ3」は「マツダ3ファストバック」のことを指すと理解していただきたい。