Photo by gettyimages
# ワタミ # ブラック企業

ワタミ「ホワイト企業化」報道のウラで…渡邉美樹の「ヒドい勘違い」

本当にこれで脱ブラックと言えるのか

驚きの「ホワイト企業大賞」受賞

2020年1月19日、居酒屋企業のワタミが「ホワイト企業大賞特別賞」を受賞したというニュースが報じられた。読者の皆様の中にも「えっ!?あのワタミがホワイト企業?」と驚いた方も多いのではないだろうか。

まだまだ世間のイメージには「ワタミ=ブラック企業」というイメージがついている。外食産業専門のコンサルタントである筆者は、ワタミが改善に向けて努力していることは知っていたものの、正直このニュースには驚いた。

今年1月19日に行われた「ホワイト企業大賞」授賞式の様子

そして同じ外食産業に関わる人間として「嬉しさ」と「疑問」が湧いてきた。ワタミは本当に「ホワイト企業」になったのだろうか――。

本題に入る前にまず、今日に至るまでのワタミの変遷について、簡単に振り返りたいと思う。

ワタミは、1984年に居酒屋ブランド「つぼ八」のFC(フランチャイズ)加盟により事業を開始。1992年、笹塚に和民1号店をオープンすると、毎年売上高・営業利益・経常利益すべて2桁という驚異のペースで成長を遂げた。

 

2000年に東証一部上場を果たすと、「外食産業の風雲児」、「平成のジャパニーズドリームを体現」と注目を浴びるように。海外出店や介護事業、弁当宅配事業などにも参入し、連結売上高1000億円企業となる。

そんな絶頂期を迎えていたワタミだったが、2008年頃を機に、暗い影を落とすこととなる。度重なる長時間労働、法令違反の報道を受けて、世間から向けられた「ブラック企業」の声だ。